・Fluegel






星降る夜に祈り捧げた
「明日は笑顔でいられるように」
弱い心持つ少年は
俯いたままで

空を見上げた少年は
飛びたいと切に願っていた
嫌なことも何もかも
忘れられると信じてたから

生きるのが辛いと心の嘆きを聞いた
今の少年にどんな言葉も通じなかった

少年は走り続けた
飛ぶための羽を捜し
周りの手を振り払い
救いを求めていた

傷だらけの足で歩く
少年を庇う者はいなかった
私は夜空に祈るばかりで
昼は戯れ見ないふりした

愛想を尽かした台詞を心に打ち込んだ
今の少年の闇にまどろむナイフに気付かない

少年は走り続けた
自由を手にするため
この世界に未練は無い
ただ飛ぶための羽を

少年が刺したナイフは生きる源を打ち砕き
赤い赤い酒に酔いしれて祈りは遠く断末魔

少年は走り続けた
飛ぶための羽を捜し
赤く染まる少年(かれ)の手を
握る者はいなかった

少年は羽を手にした
自由になるための羽を
嫌なことも何もかも
忘れられる空へ飛び去った
少年は幸せそうに
笑顔を見せて落ちていった